記憶と文字
6月24日水曜日 天気 曇り 室温 計測出来ず
陳さんの企画展『山岳可居』を見に松本の蔵シック館へ。入口を入ってすぐの土間に並んだ、雲南省で使用されていたという木製の酒樽ならぬ酒壷に驚く。まず見たことがない。古い仏像の胴体を思わせる木の風格。長い時間、枯れて尚増してゆく魅力にいつまでも目を奪われてしまう。陳さんに案内されて奥の座敷に上がると、雲南省の山岳地帯、そこに暮らす少数民族の様子が壁面いっぱいに映し出されていた。山頂で中国茶を飲むシーンや生活の風景、木で葺いた瓦屋根のような家々の並ぶ映像がまた良い。土地の歴史も陳さんから説明があり、並べられた物の背景にずっしりとした重みと奥行きが加わる。文字を持たない民族ということがとても興味深かった。
