百年の孤独
1月9日木曜日 天気 吹雪 室温 10℃
冬だー、、という寒さ。外は吹雪いて風は冷たく誰も歩いていない。ところが、こんな日をまっていました!というおやつを、薄暗くなった夕方、満を持してグレと一緒にいただく。昨年末に川村記念美術館の西川勝人展を見に行った時にミュージアムショップで購入した、氷砂糖と野草とリキュールを瓶詰めにしたシロップ。正式にはどんな味わい方があるのかわからないけど、寒い寒い真冬の日、熱い紅茶に落として飲んでみたいねと約束していたのだ。グレも長野市で見つけてきたブラムリーりんごのジャムとエメラルドみたいな干しぶどうを手にやってきた。ジャムをスプーンに乗せてロシアンティーの要領でちびちび舐めながら、小さなエメラルドを指先に摘んで歯の先で齧りながら、私たちの静かなお茶会は夢の小舟で揺蕩うように広がり続ける。紅茶の湖に落ちたシロップは月のなみだのような音がする。ほんとうにロマンチックなことがあるものだ。