水玉のスカート
9月1日日曜日 天気 くもり 室温 計測忘れ
祖母の昔の人らしさで憶えているのは、朔日といえば決まって秋宮を参拝していた。「ついたち詣り」と言っていたような気がする。信仰熱心というよりは、散歩の距離としてちょうど良いのと、予定を作りたかったのではないかと思う。子どもの時分には今日はついたち詣りに行って来た、というおばあちゃんに何の興味もない返事をしていたけれど、いつしか自分も、ついたち詣りっていいかもと思う歳頃になり、次の朔日には行ってみようかと思いながら、急流の月日のなかでついたちはどんなにあっという間にやって来るのか、詣っていられない自分のせわしさを痛感することになる。憧れのゆとり世代はまだまだ先の日々の隙間に、たまたま春宮を参拝することになり、念願のついたち詣りが叶った本日、9月ついたち。