かなしみの行方


10月11日土曜日 天気 曇り後雨 室温 計測忘れ

午前、ninjinsanの買取業務に同行。午後は川原さんと加藤ちゃんが1年前から計画されていた、まゆちゃんの十三回忌の集まりで、まずは水月霊園にお墓参り。高台の気持ちの良い場所で眠るまゆちゃんに、一人づつ順番に静かな声をかける。まゆちゃんのお父さんお母さんとお会いするのもお葬式以来ではあったけれど、お母さんがそれから毎年ポストに届けてくださった蝋梅の花の御礼をあらためて直接伝えることができて良かった。一旦店に戻り、一緒だった良子ちゃんと久しぶりにゆっくりと近頃の話などして時間を過ごす。夕方17時からはTACでの偲ぶ会に参加する。新潟から東京から富山から、吉川研究室の先生をはじめクラスメイト全員が遥々下諏訪へ集って、皆が寄せた当時のまゆちゃんの写真や動画を見ながら、思い出やそれぞれの今の仕事と暮らしぶりについてお話を聞く。同じテーブルの女の子たちと先生の会話で、同窓の笑顔が揺れる狭間に時折かなしみが翻り、涙を拭っていた女の子に別の堪えていた女の子も先生も、ほっと泣き出してしまう。生きていたら38歳。早すぎる死にこの場にいる全員が直面し、心の内にしまってきたかなしみが、時を経て大きな海に、そして空へと帰化するようだった。